アラフィフからの育児 こりんごムーブメント

子供の読み聞かせ絵本ワークショップ(後編)

投稿日:2025-04-25 11:53 更新日:

 

 

子供への絵本読み聞かせにはどんな本を選ぶ?

物語に編み込まれたメッセージを発見しよう!

 

読み聞かせ絵本の座談会 with 心理士

 

衝撃で始まった絵本読み聞かせ座談会。

そちらの前編は昨日の記事で報告しました。

 

後編を読む前に、まだ前編読んでいない方は先にそちらを読むことオススメします。

 

前編
衝撃を受けた読み聞かせワークショップ(前編)

    子供への読み聞かせ。   なんだか漠然と、子供にいい影響与えそうって思ってやってるけれど、 それは、どんな影響を与えるのだろうか?     改 ...

続きを見る

 

では、佳境に入って来た座談会の後編。

 




 

「では、今から皆さんと、ある絵本の読み聞かせのビデオを見てもらいます。

そして、この本について、皆さんで思うことを少し話し合いたいと思います。」

 

 

おおお、「おつきさまこんばんは」

この絵本、うちの子も持ってるんですけれど、

なんでこんなに人気なのか知りたかったのよね。

 

上の読み聞かせ動画を見たあと、心理士の篤子さんが、

 

「では、この本について、思うことをお話しください。」

 

とおっしゃり、参加者の皆さんが答えていきます。

 

「私は、おつきさまが、おやすみなさいって言ってるように感じました。」

 

「私は、おつきさまの顔が、子供の顔に見えます。

おつきさまなので、子供を反映してるのかなと思いました。」

 

うぇ、みんな正統派な解答で、

アタシは、ちょっとマズイなと思ってしまった。

 

だけど、自分の思ったことを、今更、変えるわけにもいかないし、

心理士さんに、アタシの思いを聞いてもらうのもいいかもしれないと、素直に自分のこの本に関することを述べてみた。

 

「すみません、この本に関して、私の率直な感想は、

おつきさまの顔が、何と言いましょうか・・・

 

 

 

キモっ!

怖っ!

 

って感じたんです。」

 

www

 

そりゃみんな笑いますわなw

こんな討論会で、ド直球な感想。

 




 

「この本は、ウチにもありまして、私はお友達から頂いたのですが、

ちょっと絵が怖いので自分で買おうとも思わなかったし、

正直、色合いも青をベースに、ちょっと薄暗いじゃないですか、

ストーリーの内容も、単調で、おつきさまが出て来て、くもにかくされ、

またおつきさまが出て来て、こんばんはみたいな、

 

だけど、ウチの子、ものすごく食らいついてこの本見て聞き入って、

お気に入りの本の1冊になってます。

 

もう、何故この本が、こんなに子供たちに人気なのか不思議で、

そんなことも、皆さんと考えられたらいいなと思って。」

 

「では、皆さんと一緒に、この本を見ていきましょう。

 

西洋では月は女性を表して、太陽は男性を表すんですが、

日本神話では天照大神(アマテラスオオミカミ)は女神ですし

太陽は、男神 (月読命ツクヨミ)ですから、欧米と反対ですね。」

 

「あ、私は、日本生れて日本育ちですけれど、

この絵本を読んで、無意識に、このお月さまは男だと思っていました。」

 

「そういった文化背景なども、私たちの固定観念のような認識の感覚は影響されているかもしれませんね。

前にも言いましたが、本当に文化や、取り巻く環境、時代によって、その本の捉えられ方が大きく変わってきます。」

 




 

「では、1ページ目から見ていきましょう!」

 

 

「ここに猫がいますね、屋根の上にも、もう1匹いますね。

この明るさは一体何時ぐらいなんですかね?

季節はいつ頃でしょうか?

家のある場所はどの辺でしょうか?

都会なのか田舎なのか?

海か山か?

住んでる人はいるのかしら?」

 

 

えっ?(゚Д゚;)

 

そんなこと言われるまで考えたことなかった。

 

「私は猫がいることすら見逃していました。」

そういう参加者もいました。

 

私たち大人は、いかに絵本の絵を適当に見ているかというのがあらわになった感じです。

 




 

この絵本の季節は冬と言う人が多かった。

きっと空が澄み切っているからなのかなと思うのだが、

 

アタシは、断然、秋だと思った。

なぜか?

 

だって、表紙でめちゃくちゃでかい満月出てるじゃない?

 

 

十五夜じゃんw

ススキとか風に吹かれてる感じじゃん?

 

あはは、めっちゃ単純思考w

 




 

「では、どんな匂いがしますか?」

 

 

匂い?!?!?!

 

 

考えてもいなかった分、これは難しかった。

大人の思考では、絵本から匂いがするはずないと言う固定観念が邪魔して、答えが見つからないのだ。

 

参加者の方の1人が、

 

「土の匂いがするような気がします。」

 

うん、それだ!

 

私のイメージでは、この家は田舎の一軒家で、

収穫祭の秋と言う舞台設定なので、土の匂いはぴったりだった!

 

まだ文字さえないこの最初のページから、

柄だけで十分にストーリーの舞台が出来上がっていた。

 




 

そして物語は始まっていく。

 

「次のページです。

どうですか?」

 

 

どうですかと聞かれても、

大人の私たちにとっては、その質問が超難問だった。

 

だって左ページに、

 

よるに、なったよ。

ほら、おそらが、くらい、くらい

 

って書いてあるからだ。

 

だから、どうですかと聞かれても、夜になったんですね。

としか言いようがない。(苦笑)

 




 

「でも、家の電気がつきましたよね?

誰がつけたのかしら?

この住民はもう帰宅したのかしら?

それとも1日中家にいたのかしら?

もしかしたらまだ帰宅していないけれど、遠隔操作で電気がついたのかもしれない。

2匹の猫ちゃんの距離がだいぶ縮まりましたよね。

野良猫かしら、飼い猫かしら?」

 

 

えっ?!(゚Д゚;)

 

文字にないストーリーがそこにはあった!

 

これちょっと衝撃だった!

 

皆さん、そこまで考えて、絵本読んだことありますか?

 




 

そんな感じで、全ページを皆さんと話し合っていくんですけれど。

 

3ページ目にして、やっと、おつきさまが出て来るのよ。

 

 

そしてタイトルにもなっている

「おつきさまこんばんは」

で、おつきまさ全開!

 

 

「猫ちゃんの距離も縮まって、

でも、尻尾がぴょんと立って驚いているんですかねぇ?」

 

「私は、猫にことまで気にして見ていませんでした。」

 

と、驚く方がいらっしゃったので、

 

「逆に私は、猫が主役だと思ってて、

このストーリーも猫の視点で進んでいると思ってました。」

 

そうなのよ、これはアタシの主観なんですが、

この本の主役って、おつきさまだと思うんですけれど、

アタシの中では、あくまで、この物語のメインキャストは猫なんですよね。

しかも、このナレーションバリの文字は、猫が語ってる言葉で、

猫目線でストーリーは展開していると勝手に思っていた。

 

「だから私は、読み聞かせの時に、

自分は猫になりきって、猫のセリフとして読んでました。」

 

「なるほど、そんな見方もあるんですね。」

 




 

「では4ページ目はどうですか?

雲が出て来ましたけど。」

 

 

 

「雲にいじめられてると思いました。

おつきさまが嫌がらせされてる感じです。」

 

「こりんごさんは、どう思いますか?」

 

ちょっと猫ちゃんたちが、角度を変えれば、雲はおつきさまを隠してるわけじゃないんだけれど、

あくまで、屋根の上の猫の視点なので仕方ないですかね。

 

で、私は、雲はそんなに悪いヤツじゃないと思ってて、

逆に、雲はおつきさまに親しみ感じてるくらいで。」

 

 

次のページで、

「ごめん、ごめん」と誤っているし、

「ちょっと、おつきさまと、おはなししてたんだ。」

と言っているのでね。

 

 

個人的に、ではさようなら、またこんど。のまた今度、See you later!

これは、仲の良さを表してるような気がしてる。

 




 

なかなか面白かったのは、

こちらのページで、

 

 

「雲に、顔がないので、ちょっとネガティブな感じがしました。」

 

と、ある参加者の方が言った瞬間に、

 

今まで考えてもいなかった雲の顔が、浮かび上がって見えました。

ほら、雲の横顔で、鼻があって、口があって、

 

 

篤子さんも、同時に、

 

「雲の横顔に見えて来ませんか?」

と言っていた。

 

本当に不思議、たった1冊のシンプルな本に、

なんだか、いろんなものが見え始めてきましたよ。

 




 

そして、遂に、最後のページへ。

 

 

あーよかった。

おつきさまが、わらってる。

まんまる、おつきさま、

こんばんば

こんばんは

 

とハッピーエンドで終わるわけですが、

やっぱり、雲はいい仕事してるなぁと思いましたよ。

 

雲の出現によって、このエンディングが生まれたわけですから!

 




 

で、この最終ページでは、新しい出演者がいるんですね。

右下に、親子が出てきましたよ。

 

 

アタシは、これは、母親と息子だと思ってたんですが、

別の方は、母親と娘だと思っていたと言う方もいました。

 

「いいんですよ、正解はありませんから。

もしかしたら、みなさん母親と思っていますけれど、母親ではないかもしれませんよ。」

 

「でも、スカートはいていらっしゃるから、」

 

「今の時代、お父さんもスカートはいてもおかしくない時代ですから、

で、お母さんと思っていらっしゃる方が多いですが、ベビーシッターさんかもしれませんよ。

どんな受け取り方でもいいんですよ。」

 




 

「では、最後の裏表紙ですが、

このおつきさまに、何を感じますか?

何故、舌を出しているのでしょう。」

 

 

「これは、子供の顔なので、こどもの心を表してるのではないかなと思います。」

 

「私は、雲のと一件で、月が勝ち誇ったように思ってるのではないでしょうか?」

 

皆さん、いろんなイマジネーションを広げておられました。

 

アタシは、最後の背表紙、何でアッカンベーしているのだろうかとは思ったけれど、

特に深くは考えず、単なる物語が終わった後の Behind the scenes (舞台裏)くらいに思ってたんだよね。

俺、キモくも、怖くもないんだぜ、こんなにお茶目なのくらいな感じかしらw

 




 

一冊のシンプルな絵本で、こんなにもいろんなストーリーがあって、

物語を読む人、聞く人、受け取り方で、本当に何十何百ものストーリーやキャラクターが存在してくる。

 

なんとなく、子供が夢中になって本に入り込んでいる気持ちが分かったような、

ウチの子は、この本を、どんな風に受け入れてるのかなぁなんて考えちゃった。

 

「次回、絵本を読むとき、自分の思い込んでいたキャラクターを、別のキャラクターにして読んでみたり、

気に留めていなかったなんでもない物に気をとめて見たり、

音や匂いを感じて見たりしてみてください。」

 

そう言って、絵本の座談会は終了した。

 

たかが絵本、されど絵本でしたよ。

 

次に、絵本を読むのが、なんだか楽しみになりました。

 




 

こちら、ワークショップに参加する前でしたけれど、

ウチの子のお気に入りの本を紹介しています。

 

 

チャンネル登録もよろしくお願い致します。

 




 

育児が大変な時でも、ちょっと笑える瞬間を届けたい。

 

心のオモチャ箱、一緒に開けよう!

 

育児エンタメ親子漫才第2弾、新ネタお披露目

 

 

親子漫才デビュー作

 

 

ちょっと育児につかれた方、ちょっと人生に疲れた方も、

クスっと笑っていただけたら嬉しいな。

 




 

なかなかオンタイムでブログやYouTubeは、

更新遅れてますが、

 

Instagram やTwitterでは、サクっとポストしてるので、

よかったらフォローしてみてね。

インスタ @koringoradio

Twitter @nykoringoradio

 




 

 

歯のお悩み、妊活プライベートTalkありましたら、

こちらも、ぜひどうぞ!

 

こりんごとプライベートTalk

(Zoom 1時間45ドル)

妊活の愚痴や、歯の悩み、海外生活、エトセトラ、

なんでも、プライベートでお話したい方、

お申し込みは、nykoringoradio@gmail.com まで。

 

情報提供のある方は、有料Talkでなく、

どんどんメール送ってください。

 




 

NYこりんごラジオYouTubeチャンネルでは、

海外で頑張る人へのインタビュー以外にも、

ニューヨークの街の様子など、

毎日YouTubeでリポートしております。

 

 

 

よかったら NYこりんごラジオYouTubeチャンネル登録してくださいっ!

それから、このブログにメアドを登録すると、

アタシがブログを更新するたびに届きます。

(ウザい?)

 

    

 

 

-アラフィフからの育児, こりんごムーブメント

Copyright© NYこりんご , 2025 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.