NYこりんご歯科医院

歯を抜く最終の理由。

投稿日:2022-07-14 10:56 更新日:

 

久々に、こりんご歯科医院オープンするわよ。

 

歯科の知識をつけて、

悪徳歯科医師に ぼったくられないように、

デンタルリテラシーを高めよう!

をモットーに、こりんご歯科医院営業中w

 




 

ワタクシの歯科相談に、お問い合わせが入りました。

 

「歯の治療に一時帰国するかどう検討しております。

左下一番奥の歯の歯茎が腫れています。
歯はぐらつきもなくしっかりしています。
痛みはほとんどありません。

こちらの歯医者にみてもらってところ、

ポケットの深さが9mmあり、
レントゲンで、骨の浸食がみられるので、

抜歯しか手がないと、言われました。

日本では、レーザー治療や骨の再生が積極てきに行われているとのことなので、
日本で治療すれば抜かなくても治せるのではないかと思っています。

もし抜歯せずに治せる可能性があるのであれば、
一時帰国して治療したほうがいいのではと思っています。

ご意見いただきたく問い合わせさせていただきました。」

 

 

誰だって、歯なんて抜きたくないですよね。

 

でも、理由も分からず、いきなり歯科医師から

 

「抜くしかないです。」

 

って言われたら、

 

納得いかないっすよっ!

 

って思うよね。

 

しかも、痛みとかないんですよ。

 




 

こういう状況を、歯科医師たちは、

分かりやすく説明する義務があるんですけれど、

 

それをしないドクターもいれば、

アメリカの場合、それをされていても、

言語の壁で理解出来ない患者様もおられるわけで、

 

そんな時、ワタクシが何かお役に立てればと、

この、こりんご歯科医院や歯科相談は始まったわけです。、

 

では、このご相談内容で、一緒に考えていきましょう。

 




 

痛みもなく、歯もグラついている様子はない。

だけれども、歯茎が腫れていると言っている。

 

その腫れは、気になりますね。

 

ただ文面からだと、

どんな腫れ方をしているか分からないので、

何とも言えないのだが、

 

歯茎の周りの歯茎がブヨブヨ赤らんで腫れている、

ちょっと触ると出血する、

 

(写真・8020推進財団より)

 

そんな腫れだと歯肉炎 / 歯周病から来ていることが多いです。

 

これは歯石除去して、

キチンと毎日歯ブラシ出来ていれば改善していく。

(改善しなかったら、キチンと汚れが取り落とせていない証拠)

 

歯の根っこ辺りから、

ニキビ見たいな腫れ物が出来ていたら、

 

(写真・よしだ歯科医院より)

 

それは、根尖病巣(神経の問題)

これは、神経が感染していて、

根っこに貯まった膿がこもってしまって、激痛!

 

最終的には、膿が骨を突き破って排膿しているのよ。

すると痛みは一時的に排膿されてなくなるので、

放置しちゃう人がいるんだけれど、炎症は確実に悪化していく。

だから、もう神経治療が必須!

 




 

じゃあ、どちらの腫れだったとしても、

抜歯の必要ないじゃないですかっ!

 

そうなんですけれど・・・

 

ワタクシは、何でもかんでも歯を抜いて、

インプラントを入れよう!

と言うアグレッシブ派ではなくて、

 

出来る限り自分の歯を残したいコンサバティブな保守派です。

 

ですけれど、そんな保守派でもお手上げな、抜歯理由があるんです。

 

それは・・・

 




 

 

根っこにヒビが入った場合っ!

 

 

悲しいかな、根っこにヒビが入ってしまった場合は、

保存不可です。

 

ヒビを接着させることが出来ないので、

いずれヒビが入ったところから、徐々に感染してゆき、

そのうち痛みや、腫れ、動揺が起こり抜くしかないのです。

 




 

でも、何で、根っこにヒビなんて入っちゃうの?

 

それは、外傷 (転んだり、殴られたり、打撲したり)だったり、

かなり硬いものを、誤って噛んでしまったり、

自分の相当強い食いしばりの強さや圧力によってヒビが入ってしまうこともあります。

 

とかく、以前、神経治療してあるような処置歯の場合、

歯は、神経を通して歯に水分や栄養分が行き届くので、

神経がなくなった歯は、ドライになって壊れやすくなってしまうから、

ヒビが入ってしまうこともあるんです。

 




 

 

じゃあ、アタシ、体張って説明しちゃうよ!

 

ワタクシの右下第一大臼歯に、

20年前日本でやった残念な神経治療がされていまして、

 

 

それが、2017年くらいに、なんかヤバくなって来たなって思ってたんですよ。

 

 

でも、祈るように過ごしていたんですが、

先に説明したような、歯茎の根元にニキビみたいな腫れ(fistula)が出来て来たんですね。

 

それで、レントゲン撮ったら、もう悪化してて、(涙)

 

 

歯周ポケットも、悪化している根っこの部分だけ、

ズブズブと8ミリくらいありまして、

 

もう、噛むと痛みも出て来てたので遂に抜歯かと思ったんですが、

それでも抜きたくなくて、信頼している神経治療の専門医に相談したら、

これは、神経治療での保存は不可能と、

 

年貢の納め時で、遂に抜歯しましたよ。

 




 

ちなみに、悪い根っこだけを抜くヘミセクションと言う処置もありますが、

 

 

アタシの場合、根っこ自体が短いのに、大きなクラウンが入っているので、

一本の根っこで、その大きなクラウンを支えるには負担が大きすぎて、

いずれは共倒れするだろうと、意を決して全部抜歯しましたよ。

 

そしたら、ほら!

 

 

スパッと、問題のある根っこにヒビ入ってるでしょ?

 

これは、抜いて正解です。

その後、インプラント入れました。

 




 

でも、ヒビが入ったかどうかなんて、

どうやって見分けるのよ!

 

レントゲンにヒビが写ることもあるけれど、

角度によっては映らないこともある。

(アタシのヒビはレントゲンに映っていなかった。)

 

ヒビの入った部分だけは異様に歯周ポケットが深くなる。

そこから感染するので先程言ったニキビみたいな腫れ物ができたり、

歯が動揺したり、痛みを伴ったり、

そんな症状が出てきます。

 

でも、ご相談者は、痛みも揺れもないって言ってますけど?

 

そうね、でも気になるのが、

歯周ポケットが9mmって、かなり深いのよ!

 

(写真・Ken歯科より)

 




 

健康的な歯周ポケットの深さは1~3ミリで、

4ミリが警告、5ミリ以上だと何らかの処置が必要かもって具合で、

 

(写真・マリモ歯科より)

 

なんで、ポケットが深いとダメなのかと言えば、

 

(写真・いいの歯科)

 

歯を支えている歯槽骨が溶かされてるってことで、

つまり支えが無くなるのでグラついて、

これが歯槽膿漏の始まりで、

そのまま放置すれば、いつか抜けるよねって話し。

 




 

ただ、慢性的に汚れが溜まって、ジワジワ進行していく歯槽膿漏とは別に、

 

いきなり歯周ポケットが深くなっちゃうことがあるのよ。

 

これが、外傷によってビビが入ってしまったケースね。

 

歯周ポケットの検査は、1つの歯に対して、

ほっぺた側3点、舌側3点の計6点を測っているんだけれど、

 

大抵、歯槽膿漏の場合は、6点を、ほぼほぼ同じくらいに骨が吸収されてしまうのだが、

 

根っこにヒビが入ったケースは、

ヒビの入った部分に接した骨だけが溶かされるので、

他は異常がないので、ぐらつきを感じることがない。

(アタシのケースもそうでした。)

 

なのでしばらくは問題ないと思ってしまうが、

ヒビの割れ目から細菌感染してその部分だけ歯茎が腫れてきたりすると痛みを伴う。

 




 

なのでご相談くださったA様の場合、

痛みもぐらつきもないとおっしゃっていたが、

歯周ポケットが9ミリで、歯茎が腫れていると言っていたので、

ヒビが入っている可能性もなきにしもあらず。

 

これが単なる歯周病ならば、

歯石などを除去して保存は可能であるが、

 

ヒビが入っている場合は、残念ながら、

レーザー治療しようが骨の再石化を待とうが、

保存不可である。

 

しかしアタシは実際に、

その状態やレントゲンを見ているわけでもないし、

まず歯科医師でないので診断を下せない。

 

なるべくコンザバティブに、

自分の歯を保存したい保守派としての

ワタクシからのご回答は、

 




 

「歯科相談にお問い合わせありがとうございます。

まず初めに、私は歯科医師ではないので診断は下せないことをご了承ください。

文面からの推測によりますと、
確かに歯周ポケットが、かなり深めだと思われます。

実際の歯茎やレントゲンを見ていないので、何とも言えませんが、

根にヒビが入っていなければ、

骨の吸収が酷くても、保存可能なこともありますが・・・。

A様のケースであれば、私の有料相談を受けるよりは、
別の歯科医院にセカンドオピニオンに行かれることをお勧めします。

最初の歯科医院で撮影したレントゲンは、リクエストすれば、もらうことが出来ますので、
セカンドオピニオンに行かれる時にお持ちになるといいかもしれません。」

 

 

なんか、疑問に思ったら、絶対に、一人のドクターの意見を鵜呑みせずに、

セカンドオピニオン行ってください!

 

 




 

このレントゲンを貰うというのは、

アメリカでは普通の事です。

 

ご相談される方みなさん、

レントゲンがもらえることを知らなくて、そのことスゴク喜ばれます。

 

高い治療費払ってますからね、

無駄なレントゲンを何枚も取るの嫌ですし、

 

レントゲン代を、またチャージされるのも嫌ですし、

レントゲンくらいいただかないとっ!www

 

確かに、アメリカでの歯科治療は、

とんでもなく高額なので、

だったら日本に一時帰国中に治療したいという人は多い、

 

場合によっては、私もそれを勧めるが・・・

(アメリカでやった方が良いこともある)

 




 

その後、A様からの連絡はなかったのだが、

一ヶ月程経った昨日、連絡があった。

 

なんと最初に行った歯科医院は、

レントゲンを渡すのをかなり渋ったらしく、

それどころか、あろうことにも、歯槽膿漏なので、

LANAP(レーザーで悪い歯肉を切除する処置)が必要だと言い始めたと言う。

 

あぁ、こう言うドクターの対応は、

結構あるあるだったりする。

 

患者がレントゲンをくれとリクエストするのは、

 

別の歯科医院にセカンドオピニオンに行くか、

転院しますよと言う合図なので、

レントゲンを渡したがらなかったり、

状況が悪化しているからすぐに処置が必要だと脅すようなことがある。

 

しかし、レントゲン代もお金を払っているので、

もちろんもらう権利はあるので堂々ともらってください。

 




 

ドクターも医療人の前に、ビジネス経営者なので、

必死に処置を推し進めることがあるが、

 

そういうことを少しでも感じたら、

これは金儲けに走っていると察知して転院を考えるのもありだと思います。

 

歯科医師なんてそんなことしなくても、

十分に儲けられるので、

 

そんなことよりも患者の信頼を失う方が、

目先の収入よりも長い目で見たら、

 

あの先生よかったと、また別の感情を連れてくるシステムを、

あえて自ら破壊しているドクターたちは、残念である。

 

そう言うドクターたちの私欲に巻き込まれないためにも、

これからは患者も、もっと賢くならなくてはならない。

 

そのお手伝いに、ワタクシが少しでも貢献できたらいいなと始まったこりんご歯科医院でございます。

 




 

A様は、最初の歯科医院でレントゲンを渋られている間に、

その腫れていた1本の歯が、ついに痛み出したため、

 

別の歯周病/インプラントの専門医に行き、

その歯の根っこにヒビが入っていることが判明し、

無事に、1本のみ抜歯することになり、

その先生のところでインプラントを入れることを決めたそうです。

 

歯の根っこにヒビが入った場合は、

一時帰国で日本で処置しようが、アメリカで処置しようが、

抜歯と言う選択肢しかないので、

 

ましてヒビの入っている歯にLANAP などのレーザー歯肉切除しても全く意味は無い。

 




 

A様は、納得した上で抜歯に望まれ、安堵されていましたが、

 

よく考えてみると、最初の歯科医院でも歯周ポケットが深く、

骨吸収が見られるので抜歯と言う診断を下していたのに、

 

なぜ、根っこにヒビが入っているかもしれないと言う予測や可能性の説明をせず、

それどころか、歯肉切除まで勧めてしまったのか・・・。

 

私は、実際にはその現場にいて、そのやりとりを見聞きしたわけではないので、

推測や憶測だけで、そのドクターをジャッジするべきではないが、

 

話しを聞いている限りでは、金儲けに走ったと、そう捉える他にない。

 




 

人生は、出会った人で変わると言うが、

歯科治療も、出会ったデンティストで変わる。

 

そんなことを皆様にもシェアできたらなと思いまして、

本日は、こりんご歯科医院を閉めたいと思います。

 

歯のお悩み、妊活プライベートTalkありましたら、

ぜひどうぞ!

 

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(Zoom 1時間45ドル)

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お申し込みは、nykoringoradio@gmail.com まで。

 

どこかお勧めの歯科医院を紹介して下さいと言うような、

歯科医院の斡旋はしておりませんので、そう言う相談は受け付けておりません。

 

情報提供のある方は、有料Talkでなく、

どんどんメール送ってください。

 




 

 

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こりんご卵子提供の部屋で!

 




 

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参加者を批判したり、

輪を乱すような発言の方は退会して頂きます。

 

参加希望の方は、招待状送りますので、

直接、nykoringoradio@gmail.comまでご連絡下さい。

 

本当に情報の少ない卵子提供の現場なので、

有意義な場所になることを願っております。

 




 


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