That’s New York!

ニューヨークの高齢者施設の見学に行って来た!

投稿日:

 

 

老化は、全人類、全ての人に訪れる平等な定め。

生者必滅で、生きている者には必ず終わりが来る。

 

ちょっとヘビーな出だしですけれど、

老後もそう遠くない、なのに幼児を育てている超高齢ママこりんごです。

 




 

先日、ニューヨークの高齢者施設の見学に行って来たんですよ。

 

JAA(Japanese American Association of New York)という団体があるんですけれど、

毎年、春と秋にヘルスフェアというイベントを一ヶ月かけて行ってくださって、

そのイベントの一環で、「高齢者施設の見学」って言うのがあったんですね。

 

これは、絶対に見に行かなきゃっ!

って思った超高齢ママ52歳ですよ。

 

まず、こんな施設を見れるチャンスなんて滅多にないですし、

まだまだ若いと思っていても、老後はそう遠くない未来だし、

情報収集の為に、見に行くことはメリットはあれどデメリットはない。

 

 

朝、息子を幼稚園に送ってから、

直ぐにアップタウン行の地下鉄に乗り、

遂にやって来ました!

 

 

20人くらいの見学参加者が集まっていて、

参加者は、ほとんど60代から70代という感じだった。

 

なので、50代のアタシが、一番最年少w

 

そうね、50代って、まだまだ若いって思ってしまいがち。

だけど、老後の事って、早く考えておくのって決して損はない。

 




 

まず、このイザベラ高齢者施設は、2つのビルに分かれている。

 

 

手前の南の棟は、ナーシングホーム(長期療養・看護ケア)とリハビリ施設となっており、

奥の北の棟は、62歳以上の自立した高齢者向けのアパートメントになっている。

 

そう、ここで勘違いしていたのは、

老人ホームとひとくくりにしているわけではないという事だった。

 

身体的な症状や痴呆症などのケアの為に利用するナーシングホームと、

特に身体的に問題なく日常生活に問題のない自立している高齢者の住居アパート、

これは、完全に分けられていて、自立できない人は、高齢者アパートには入居できないのだ。

 

簡単に言えば、体が悪くて入る長期療養施設と高齢者用住居に分かれている。

 

また自立出来ていて高齢者住居に入っていても、

健康状態が悪くなってきたらナーシングホームに移ることも可能だそうだ。

 

1990年代には、日本人入居者もたくさんいたらしく、

多い時で、40人くらいの日本人入居者がいたらしい。

それで、当時は、日本人介護者もたくさん働いていたそう。

日本文化交流も盛んだったそうで、日本大使も足を運ばれたそうよ。

 

そんなイメージがあったので、中には、日本人老人ホームだと思っている人も少なくない。

アタシも、その一人だったんだけれど、実際は、日本人だけに限らず、いろんな国の高齢者が住んでいるそうで、

コロナ以降、めっきり日本人高齢者も、帰国したり、転院したりで少なくなったらしい。

現在、日本人は20名弱らしいよ。

 

そう言えば、コロナの時、イザベラ高齢者施設で、コロナのクラスター感染で100人近くの方がなくなったニュースがあったよね。

でも、あれは、ナーシングホームの方で、高齢者住宅の方は、感染者出なかったんだって。

 




 

まずは、ナーシングホームから見学。

 

2週間前にリノベーションされたという事で、

かなり施設は綺麗であった。

 

それでも、やはり高齢者施設というものは、

もの悲しさが残る。

 

特に、さっきまで、息子を幼稚園に送って来たばかりだったので、

生れて2~3年の子供たちの通う幼稚園と比べてしまえば、

余計にその空気感やエネルギーの違いは一目瞭然だ。

 

やはり、生きている者はいつかは終わりを迎えるという事を肌で感じる。

 

リハビリテーションセンターを見学し、

長期療養ホームは、現在、満室の為、見学は出来なかったが、

どの病室も、高層階にあるので眺めは最高なんだそうです。

 

 




 

そのあと、リクリエーションやイベントなどが行われる、イベントホールを案内され、

広々としてスペースに、ステージも備え付けられていた。

 

このスーペースは、近隣のコミュニティーにも貸し出しているという。

 

ちょうど、そのスーペースで、高齢者たちのリクリエーションが行われていた。

 

車椅子に乗ったお年寄りたちが、輪になって、何やらアクティビティーでゲームをやっているようだ。

 

見学ツアーの私たちのグループが、やってくると、みんなゲームより、そっちが気になるようで、一時アクティビティーを中断していた。

 

ひとりのお年寄りが、大きな声で、何かを我々見学グループに叫んでいる。

 

どうやら、私たちを歓迎しているようではあったが、

その姿は、無邪気な子供のようだった。

 

人間は、生れた姿に戻るって言うよね。

 

人間が老いて赤ちゃんのように無力な姿に戻っていく、

生れた時は、小さな脳も、急速に発達して大きくなっていくけれど、

最後には脳も委縮して、小さくなっていく。

 

そんな事を感じずにはいられなかった。

 

こちらは、イザベラ高齢者施設内のミュージアムで、

1875年に創立された当初の写真と、その後、現在の高齢者アパートメントのビルが増設された時の写真が歴史として展示されていた。

 

 




 

では、遂に皆様お目当ての、高齢者アパートメントの見学となります。

 

このイザベラハウスは、

案内してくれた、イザベラの広報さんは、11月に出産を控えている妊婦さんだった。

大きなお腹を抱えて、元気に働く姿は、参加者や入居者の人気者。

 

これから生まれて来る命と、これから散っていく命が、こんなところで交差する。

 

まずは、Studio(ワンルーム)のお部屋から拝見。

 

いや、悪くないですよ!

 

 

高層階なので、眺めも抜群です。

 

 

キッチンと、バスルームがついておりました。

バスルームには、バスタブはありませんけれど、

 

 

一人で十分すぎる広さでした。

これで家賃は、3200ドル(50万円ちょっと)

しかも、1日2食付き、1回アクティビティー付き、

これでアップタウンとは言え、一応マンハッタンですから、かなりお安いです!

 




 

次に、1BRのお部屋を見せていただきました。

 

リビングルームも十分広い!

 

 

隣のベッドルームは、キングサイズベッドを置いても十分の広さです。

 

 

ちょっとキッチンは狭目でしたが、1日2食付きなので、そんなに料理する必要もナシで、

 

 

こちらの1BRに家賃は、3588ドル(約56万円弱)

Studioと、値段が大きく変わらないのがスゴイ!

 

他にも、見ることは出来ませんでしたが、2BRは、4100ドル(42万円)からあるそうで、

 

何度も言うけど、マンハッタンで、この値段はマジ安いっ!

しかも、2食付き、アクティビティー付きですから!

 




 

参加者の方が、

 

「こんなに安いのに、空き部屋があるってことの方が驚きよ!

何か、裏があるのかしら?」

 

って、さすが目の付け所が違うわ。

 

でも、やっぱり条件が良くても、

健康に問題もない自立出来ている高齢者だからこそ、

高齢者アパートに入ってしまってもいいのか?

って躊躇するんじゃないかなってアタシは思ったのね。

 

ここに入ったら、もう、ここで余生を過ごすって、

先が見えてしまう恐怖というか・・・

 




 

高層階に、ランドリールームもあって、

 

 

ベッドシーツは週1回交換してくれるらしい。

 

普通のアパートと一緒なので、郵便受けももちろん設置されている。

 

 

その他、ライブラリーや、ジム、サンルームまであって、至れり尽くせりですよ。

 




 

カンファレンスルームなんかもありまして、

その日は、日本人住居者の集まり会がありましたよ。

 

10人くらいの日本人高齢者の皆様が、日本の懐かしいお茶菓子を囲んで、お茶してたのよ。

そこに、日本人ツアー団体のアタシたちがやって来たもんだから、

 

中には、嬉しそうに、招き入れてくれる方たちも。

 

最高齢のおばあちゃまが98歳だと言っていた。

酸素ボンベを車椅子に取り付けていて、

鼻にチューブはついてはいたが、

全然、自立していて、痴呆も全くなく、しっかりとお話してた。

 

「私は、80歳の時にここに入ったのよ。

ずっとニューヨークにいて、一旦、日本に帰ったんだけれど、

本腰入れて、何処に骨うずめようかなって、いろんなとこ行ってみたわよ。

シカゴ、LA、フロリダ、まぁ、いろんなところに行ったけど、

やっぱりニューヨークがいいよねって思ったわ。

車なくても生活できるのもいいしね。」

 

そんな事を、しっかりと98歳のおばあちゃまが話してくれた。

 

凄い考えさせられた。

ウチの日本の母は、78歳なんだけど、

あと2年後に、老後はどこで暮らそうかなんて、アメリカ中を飛び回れるだろうか?

 




 

参加者さんたちは、ひっきりなしに質問してました。

 

夫婦2人で、1つの部屋に入居可能か? (可能)

2人で済む場合の家賃はどうなるのか?(プラス800ドル増し)

急に具合が悪くなったら緊急ナースボタンとかあるのか?(ない)

 

などなど・・・

 

アタシなんかより、現実的に、老後を真剣に考えてらっしゃる皆さんですから、

皆んさんの質問、非常に勉強になりましたよ。

 

このツアーに参加して、面白かったのは、

参加者の目線が非常に新鮮だったこと。

 

アタシには思いつかない質問事項や、参加者の会話もそうだ。

 




 

見学してて、キッチンが少し狭かったのだが、参加者さんの会話がまたチラリと聞こえて来て、

 

「キッチンがちょっと狭いけど、まぁ、年取ったらそんなに食べれないから、

キッチンはこんなもんでもいいわね。」

 

「もう、食べられなくなったら終わりよ。」

 

「でも、2食付きだし、とは言え、どんな食事なのかしら、

和食とか出るかしら?

やっぱり食べられなくても、美味しいものは、ちょっとでいいから食べたいわよね。」

 

「実際に、ここで出されている食事を食べられるのは楽しみだわ。」

 

えっ?

この見学ツアー、ランチ付きなの?

 

「夕べ、急遽、ランチも試食できるって決まったらしいのよ。」

 

うわぁ~、施設内の見学だけでも貴重な体験なのに、ランチの試食まで出来るなんて!

 

ぐるるるる~

見学会は、午前10時半から12時半までだったので、

ちょうどランチタイムでお腹もすいてきた!

 




 

ダイニングルームに案内されて、

本日のメニューは、こちらでした。

 

 

和食ってはわけには行きませんが、

なんか、チキンテリヤキとか、ジャパニーズライスとか、

それっぽい、メニューではあったんですが、

 

あれ、チキンテリヤキどれ?

ジャパニーズライスってそのイエローライスのことか?

 

 

こんな感じで、サーバーが、サーブしてくれます。

 

 

これが、家賃込みでしたら、文句言わずに頂きますよ。

 

 

ですが、参加者の皆様は、やはり辛口のコメントが多かったですね。

 

やはり、食べることは、人生の楽しみの一つでもありますから、

こう言うところも、ちゃんと吟味したいですよね。

 

いや~、しかし、本当に、いい体験させていただきました。

 




 

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