とんでもアメリカ生活

カルチャーショックと無痛分娩・それは誰のために?【前編】

投稿日:2026-09-17 01:40 更新日:

 

 

ワタクシ、アメリカ生活24年になりました。

 

渡米した当初は、ニューヨークでいろんなカルチャーショックを受けたものですが、

 

今や、こちらの生活にもすっかり慣れ、

何なら、逆にアメリカから日本に帰国したときに、

母国に対して、カルチャーショックを受けたりすることすらあります。

 

特に、育児に関しては、日本で育児したことないので、

日本での育児の違いなんかに驚いたりします。

 

例えば、日本は医療費が安いとか、

子供と電車に乗るのはプレッシャーを感じるとか。

 

それカルチャーじゃないじゃん、システムの違いやん

って突っ込むかもしれないけど、

 

結局、お国柄で、カルチャーと言うものは生まれるので、

そういった文化的背景から、子育てのスタイルが変わったりするのは当たり前ではある。

 

 




 

改めまして、ニューヨークで育児中、超高齢ママのこりんごです。

 

今日は、そんな文化の違いを含めて、

日米の比較的なブログになるかもしれないけれど、

 

興味深いお話をみんなにシェアするよ。

 

アタシのお産を手掛けてくれた、主治医のコロンビア大学産婦人科医常盤先生の論文が、

 

 

日本医師会の雑誌に掲載されたってことで、

それをシェアしてくれたのよ。

 

それが、凄くInterestingだったので、ブログでも紹介しようかなと。

 

日本医師会雑誌2026年7月号の「無痛分娩の安全とは」

 

 

あ、今、日本の皆さん、どうせ日本では、まだ無痛分娩が定着してなくて、

 

無痛分娩にしたいのに、出来ないのよっ!とか、

アメリカはそれが当たり前に受けられるって言う自慢ですか?とか、

薬に頼りたくない!とか、

 

ちょっとネガティブに捉えた人、たぶん多少なりともいるわよね。

 

でも、今日は、無痛分娩が良いとか悪いとか、そういう話じゃなくて、

ちょっと面白い視点からの見解なのよ。

 




 

日本医師会が「無痛分娩の安全とは」なんて、特集を組んでいるので、

恐らく、日本でも将来的には無痛分娩がスタンダードになっていくのかもしれない・・・

 

いや「無痛分娩の安全とは」と未だに言っていると言うことは、

やはり日本では、まだリスクの方が大きくフォーカスされてるってことか?

 

ともあれ・・・

じゃあまず、常盤先生の論文シェアの前に、

 

なぜアメリカでスタンダードな無痛分娩は、

日本ではスタンダードではないのか?

 

産科麻酔科医が足りないとか、

病院側の体制とか、政治問題とか、

本当の理由はわかりませんけど、

 

ここはアタシの個人的ブログなので、

ちょっと勝手に持論を並べて推測で語るんだけど、

 

これこそ、事前に述べたお国柄、カルチャーの違い、民族性の違いなんじゃないかと思うんですよ。

 

どういうことですか?

 

日本人は、我慢強い!

アメリカ人は痛みに弱い!

 

そんな国民性。

 

耐えることを美徳とする日本と、

合理的なアメリカの違いな気がする。

 

えっ、だからアメリカでは無痛分娩がスタンダードで、

日本では麻酔なし自然分娩がスタンダードなんだと言いたいのか?

 

いや、そうと断言はしないけど、

少なからず、それも理由の一つじゃないかなと。

 




 

無痛分娩の安全性やら、麻酔の制度とかは、専門家じゃないと分からないけれど、

 

今回の常盤先生の論文について、ズバリ言ってしまうと、

 

何のための無痛分娩、誰のための無痛分娩?

 

と言うちょっと違った角度から考えさせられる内容なんでございますよ。

 

えっ?

何のための誰のための無痛分娩?

 

それはもう、陣痛の痛みを軽減して、

精神的、肉体的疲労を少しでも和らげ出産するための、

産婦のための無痛分娩でしょ?

 

はい、ワタクシもそう思ってたんですよ、常盤先生の論文を読む前までは。

 

ワタクシも、無痛分娩した一人として、

あれは、正しく自分のためのものだったし、

あれさえあれば、あと2~3人産めるって思ったしw

いや逆に、麻酔なしで何十時間も耐えてる妊婦さんは、どんだけ精神面肉体面鍛えてるんだって思ったほどよ。

 

産みの苦しみを味わいたくないから出産したくないって人もいるじゃない?

 

ほら、やっぱり無痛分娩がいいって言う話じゃんってなりそうだけど、

 

これが、無痛分娩は、誰の何のためのものかと言われれば、

産婦さんが、陣痛の痛みを軽減し出産するためのものである!

 

と答えたいところだが、

 

これが意外にも、産婦さんだけのものでもなかった!

えっ、そんな影響をも、もたらすのかって話なんですよ。

 




 

それじゃあ、常盤先生のお話引っ張って恐縮ですが、

 

突然、話を変えるけど、アタシ日本では歯科衛生士やってまして、

歯科助手として格下げでニューヨークに乗り込んできたわけですけどw

 

ニューヨークの歯科医院で働き始めて、

最初に受けたカルチャーショックが麻酔だったんですよ。

 

歯科麻酔のカルチャーショックってどんな?

 

 

アメリカ麻酔めちゃ使うっ!

 

 

そんな小さな虫歯でも麻酔打つんかいって、

 

これがアタシのアメリカでの最初のカルチャーショックでございました。

 

どんなに、小さな虫歯でも、みんなガッツリ麻酔するんです。

日本だったら、そのくらいの虫歯なら麻酔なしで治療するくらいの小さい虫歯でも、麻酔使っちゃうんだよね。

 

なんならクリーニングも しみるから麻酔してくれって人もいる。

デープクリーニングじゃなくて、普通のクリーニングですよ!

 

親知らず抜くのに、全身麻酔を使うって聞いた時は、本当にビックリした!

 

アメリカ人は痛みに弱いんだなって思ってたんだけど、

 

こちらの生活に慣れてくると、

すっかりアメリカの合理的なスタイルに慣れまして、

歯科治療で麻酔を使うのは当たり前になってきて、

 

あぁ、アメリカ人が痛みに弱いと言うよりは、

日本人が痛みに強いんだ!っと気づきまして、

 

なんで日本は、あんなに我慢して治療してたんだろうって思うようになりました。

 




 

アタシがかつて務めていたNYの歯科医院に来る患者様には、

日本からの駐在員さんも多くて、

で、日本人の方って、やはり麻酔を使いたがらないのよ。

 

大抵は、ドクター(アメリカ人)が、絶対痛いから麻酔した方がいいよ、と説得して麻酔をすることが多いけれど、

中には、それでも麻酔なしでお願いしますと言う日本人患者さんもいた。

 

「Are you sure? 本当に麻酔なしでいいんですか?」

と、念を押してドクターが聞いている。

 

「大丈夫です。麻酔なしでお願いします。」

 

そして治療が始まった。

キュイーンと、タービンで歯を削り始める。

 

その日本人患者さんは、拳をギュッと握り、痛みに耐えている。

時々、うっ、と言っては、

 

「麻酔しますか?」

とドクターが聞く。

 

「大丈夫です。あとどのくらいですか?」

 

「まだ半分以上削らないと。」

 

患者は落胆、ドクターは気を揉む。

 

そんなやり取りが何度か続いて、

 

「麻酔打ったらどうですか?

そんなに我慢してるなら。」

 

「もう少し我慢できるので。」

 

「いや、私が治療やりずらい!

麻酔打たせてください!」

 

ってドクターが言ったのよ。

 

あ、これって、麻酔は患者さんの為にしてるのかなと思いきや、

実は、治療するドクターの為でもあったんだと・・・

 




 

ここで本題の常盤先生の論文に戻って、

無痛分娩は、何のための誰のためのものなのかと言う話に戻るんだけど

 

無痛分娩がスタンダードのアメリカでも、一定数の妊婦さんは、麻酔なしで出産を希望する人もいるらしい。

 

大抵大きな病院では、麻酔科医が24時間常駐しているので、

無痛分娩を希望していなかったとしても、実際お産に入り気が変わって、

やはり麻酔を受けたいと言った時にも予約なしでも無痛分娩を受けることができるらしい。

 

出産なんてものは、想定外なことも多々起こるじゃない?

ほら、緊急帝王切開になったお友達も何人か知ってるし、

逆に、アタシみたいに、超高齢だから絶対帝王切開かもって思ってたら、普通に経膣分娩でポンっと生まれちゃったり、

 

だから、麻酔なしで出産したいと希望していて、

実際、お産に臨んだら、陣痛が自分の限界を超えていた場合、

無痛分娩に切り替えられると言う選択肢もあると言う。

 

そういう選択肢があるのっていいよね。

 

じゃあ、さっきの歯科麻酔のように、無痛分娩は産婦のためだけでなく、

お産を手がけるドクターやナースのためでもあるのか?ってことなんだけど、

 

じゃあ長らく引っ張った常盤先生の論文をついにシェアしましょうか。

 

(赤線は、テストに出るから、よく読んでおいてw)

 

アタシは、ニューヨークで出産したので、日本の事は分からないんだけれど、

よく日本のドラマで、出産シーンなんかだと、夫や家族は分娩室の外で手に汗握りながら子供が産まれてるのを待ち詫びて、

オギャ~という声で、夫が胸をなでおろすってイメージがある。

あれって言うのは、昭和だったみたい。

 

30~40年前くらいに欧米から立ち合い出産が入って来て、

2000年代から、日本でも立ち合い出産が主流になって、

現在は、6割くらいの立ち合い率らしい。

 

アタシは、立ち合い出産が普通だと思ってたので、6割って意外に少ないなと思っていたけれど、

そうか、計画出産じゃない場合、立ち会いたくても立ち会えない場合もあるよなと。

 

しかし、30~40年前に立ち合い出産が欧米から入って来て、2000年あたりから定着して来たってことは、

無痛分娩が日本で定着するまでには、まだ時間がかかりそうか?

 

おっと、今日は、そう言う話題じゃなかったね。

 

ともあれ、当たり前と思っていた立ち合い出産なんだけれども、

 

「パートナーに見られると恥ずかしい」「しんどい姿を見せたくない」

という理由で立ち会って欲しくないと思う産婦さんもいるらしい。

 

うむ~、特に若かったらそんな恥じらいなんて思いも出てくるものかな。

ウチは、もう、恥ずかしいとかないし、なんなら産みの苦しみをジョンにも見てもらうぞ!って言う気持ち満々でしたけど、

 

結果的には、無茶苦茶スムーズにお産が進んで、分娩も20分くらいで終わっちゃったので、もう少し、ジョンには苦しみの姿を見せたかった。

 

あ、また横道それるから、先に進もう。

 




 

上の写真の赤線右で、

 

分娩は入院から退院まで付き添い、院内に宿泊することが広く普及しており、

パートナーは「出産チームの一員」として位置づけられる。

 

こちらが、アタシの出産チームの一員(夫ジョン&母)

 

確かに、入院から退院までこのメンバーで形成されていた。

 

そして、ここからが、今日のメインである!

無痛分娩、誰のため、何のために?

なのでございます。

 

常盤先生の論文抜粋!

 

 

 

無痛分娩は、産婦のためパートナーを

「無力な傍観者」から「能動的なサポーター」へと

転換させる介入としても機能する可能性がある!

 

 

あっ!

 

 

見よっ、この無力な傍観者たちを!!!

 

 

夫ジョンは、お産は長丁場という勝手な思い込みで、入院手荷物にゲーム機をしっかり持ち込んでいた。

母は、英語が喋れない不安で、お産の邪魔にならないか心配していた。

母の時代は、無痛分娩どころか、立ち合い出産などない時代だったし・・・

 

さぁ、この無力な傍観者たちは、この超高齢産婦の能動的なサポーターになれるのか?!

 

 




 

ちょっと、凄くブログが長くなっちゃったので、

続きは、次回にしようかな。

 

それじゃ、常盤先生の論文のシェアが解明できないじゃないかっ!

 

ウチの無力な傍観者たちの転換劇は次回語るけれど、

今回の常盤先生の論文のポイントは、

 

パートナーが出産に関わることが、その後の育児にも大きくかかわって来ることも語ってたんだけれど、

 

今回の前編の、無痛分娩は、誰の為に、何のために必要かという論点からの結論は、

産婦の痛みを軽減するだけでなく、

パートナーを能動的なサポーターに転換させる、

そう言う効果があるってことなんですよ。

 

うん、確かに、ちょっと無能な傍観者たちだったけど、

どんなに広くてきれいなお産室でも、そこに一人取り残されたら、なんだか心細かったと思う。

あそこにジョンと母がいてくれたから、なんだかお産を乗り切れたと思うのよね。

 

では次回、

無痛分娩が、産婦のアタシ以外にも、

無能な夫 無能な傍観者たちに効果があったのかをお伝えいたします。

 

では、本日のYouTubeは、懐かしの3年前の出産のための入院動画貼っておきます。

 

 

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【お知らせ】

 

第335回NYこりんごラジオが、9月30日(水)NY時間午前10時にライブ配信されます。

 

 

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さおりさんへの質問も募集いたします。

教育関連のお悩みや質問がある方は、DM下さい。

(nykoringoradio@gmail.com)

ライブ配信をオンタイムで見れる人は、直接さおりさんに質問も出来ます。

オンタイムで見れない方は、アーカイブでも見れます。

 

第336回NYこりんごラジオは、10月15日(木)NY時間午前10時にライブ配信

 

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