高齢妊活

予測不能な採卵劇(コロナウィルス対応採卵)

投稿日:2020-03-08 07:26 更新日:

 

 

3月6日金曜日。

採卵の朝は早い。

 

朝の5時過ぎに起床、

6時にはブルックリンの自宅を出発。

 

 

まだ夜明け前〜。

 




 

6:45amちょっと前には、

マンハッタンのクリニックに到着!

 

ゲッ!

 

エントランスで、すでにクリニックに行くであろう患者の列が出来ていた!

 

今日は、採卵者が多いのかな?

 

6:45amキッカリに、クリニックがオープン。

 

ゾロゾロと未来のマタニティたちが、

希望を抱いて、クリニックのエレベーターに乗り込む。

 

アタシも、その一人だ!

 




 

さて、本日のおやつは?

 

あっ、

 

 

安っぽいチョコチップミニマフィン!

 

おやつ占いから行くと、

まさかのマフィンかよって感じで、

予期しないハプニングが起こりそうな末吉ってところだな。

 

採卵の日なのに末吉かよ。

 




 

でも、ジョンさんと仲良く末吉マフィンを食べましたよ。

 

ジョンさんは、コーヒーメーカーで、モーニングコーヒー待ち。

 

 

礼儀正しく、一礼。(何故に?)

 

 

ジョンさんとクリニックに来るのは、

ちょっと遠足気分で楽しいのです。

 

採卵の前に、ソノグラム検診で、

排卵していないかの確認が行われます。

 

「Today is the day!

この日が来たわね。

じゃあ、卵胞チェックするわよ!

 

右に大きな2つ、ちゃんと排卵せずにいるわよ!」

 

「あの、右は3つあるはずで、

昨日までまだ小さいかった13.5mmだった子は、

大きくなってないですか?」

 

「う〜ん、3つだけれど、多分、

採卵出来そうなのは、それ以外に2つかもね。

 

左は、え〜と、15mm!」

 

えっ、昨日、13mmだった左の卵胞ちゃん、

ラストスパートで15mmまで育ってくれたんだ!

 

いや〜、卵胞ちゃんの頑張りに感激!

本当に嬉しいサプライズ!

 

これも、意外な末吉マフィンのご利益?

 

 

2つ取れれば でかした、

3つ取れたら万々歳って感じだ。

 

それでは、末吉マフィンを食べて、

 

(ジョンさん、オモロイ!)

 

採卵に臨みますよ!

 




 

えっとですね、

採卵にも、コロナウィルスの影響が出ているのか?

 

先月の採卵ではなかったんですが、

今回からの採卵は、

 

ジャジャン!

 

 

マスク着用させられました!

 

絶対に、コロナウィルスの影響だよね。

 




 

前回の採卵まで、アタシは全裸で検査着だけで採卵に臨んでいましたが、

 

詳細は、コチラ ↓

2020最初の採卵
今年最初の採卵は大騒ぎ!運命の採卵。

  2020年最初の採卵へ、いざっ!   うん、やっぱりね、 妊活には情報収集や情報交換って大事なんだけど、   最後は、もう運命とか、 そういうものに押されていくものな ...

続きを見る

 

今回は、ちゃんと上半身は着込んで、

 

ほら、靴下も履いたまま

 

 

そして、今日の採卵のドクターは、

 

前回、採卵をしてくれた Dr.J が担当!

 

このドクター、めっちゃ採卵が上手で、

術中も術後も痛みなし、出血なし!

 

末吉採卵だけど、ドクターは大吉に当たってよかったなって安心してたんだよね。

 




 

完璧に検査着に着替えて、待合室に行くと、

既に、アメリカ人の若い女性が待っていた。

 

「なんだか緊張しますね。」

 

その彼女が話しかけて来た。

 

「貴方、採卵初めてなの?」

 

「そうなの!

だから、ものすごく緊張しちゃって。」

 

「大丈夫よ、処置は10分〜15分くらいで終わっちゃうから。

しかも、今日のドクターはスゴく腕がいいのよ!

最初の採卵で、Dr.J に当たるなんてラッキーよ!

 

今日で4回目を迎えるアタシが言うんだから、間違いないわよ!」

 

さすが、こりんご、4回目の貫禄!

 

少しでも彼女の緊張が和らげばなって自分の経験を語る。

 

「スゴイ、4回目って!

これまで、any luck?

いい展開になりましたか?」

 

「あ〜、4回もやってるけど、全滅。

もう年だから、一回に取れる量も少ないし、

胚盤胞にならないから、先月からは3日で凍結にしてるの。」

 

「でも、移植は、採卵よりスゴイ簡単だって聞きいたんだけど。」

 

「あ〜、4回採卵してるけど、

まだ一度も移植の経験ないのよ〜。」

 

さっきまで頼もしかった採卵4回の先輩も、

移植の経験はなくて、お役に立てず。😓

 




 

するとナースが彼女の採卵の番であると迎えに来た。

 

「頑張ってね!大丈夫よっ!」

 

「うん、ありがとう!

貴方も頑張ってね!」

 

そう言って彼女は採卵室に消えていった。

 




 

そして、今度は一人で、自分の採卵の順番を待つ。

 

ふと、カーテンで仕切られただけの、

素っ気無い待合室に、

絵画があるんだけれど、

 

結構、大きな絵画なのに、

今まで、マジで気に留めてなかったのに、

 

今日は、その絵画をじっくり眺めたんだよね。

 

山の麓に畑があって、

あぜ道に花が咲いてるの。

 

人間の記憶って不思議、

 

絶対に違うだろうけれど、

ウチの日本の実家の、

山と畑の真ん中に立っていた

アタシの通った中学校の風景に一致するくらい似ていた。

 

しかも、あぜ道から眺める絵の風景の立ち位置まで、

どこを歩いているのかわかるくらいウチの地元まんまだった。

 

あのあぜ道を、生まれて来る子と一緒に歩いて、

 

「あれが、マミィのジュニアハイスクールよ。

あれは、けいさの坂で、あの坂を登って山を超えると、

額部って言うエリアがあるんだよ。

ダムがあって、サファリパークもあるよ。」

 

って地元案内している自分が見えて、

 

やだ、アタシ、すごいイマジネーションだな。

 

まだ、その我が子、受精どころか採卵すらしてないんですけど?

 

って突っ込んじゃったよ。

 

なんかね、この素っ気ない採卵待合室で、

時空間を超えて、一気に過去と未来を超えて、

実家を思い出すなんて、不思議だけど、

なんだか和んだ。

 

アーティステックの欠片もないアタシが、

絵画をみて、2Dの世界から、

こんなに時空間に触れる3D、4D的な

イマジネーションと感情を起こすなんて、スゴイなと。

 

これも、末吉ハプニングかしら?

 




 

 

「コリンゴ、

Are you ready?」

 

ナースに呼び出され、遂に採卵が始まる!

 

ウチのクリニックには採卵室が2部屋あるようで、

第4回採卵は、第1回目の採卵と同じ部屋に連れて行かれた。

 

この部屋は、サイドルームっぽくて、

メインルームよりも、やや狭く、

しかも、ドクター用のモニターが、

患者にも見えるように設定されているメインルームと違って、

患者側からは、そのモニターが見えない。

 

そして、この部屋は、

 

プラネタリウム化されていないのだ!

 

うん、ウチのクリニックの採卵室は、

緑の星が輝くプラネタリウムですよって経験者から聞いていたのに、

 

全然、星など輝いていない殺伐とした処置室で、

第1回目の採卵をやったよな。

 

 

懐かしい思い出。

 

まぁ、部屋はどこでもいいのだが、

 

処置台に座らされ、

両足を頑丈なベルトで固定され、

 

ドクターがやって来た!

 

「Hi、Dr. Oです。

今日は君の採卵を担当するよ!」

 

 

えっ?!?!?!

 

 

「あの、Dr. J の予定ではなかったですか?」

 

「今日は彼女の担当ですが、

とても忙しいので、私と交互で採卵をしています。」

 

「あぁ、そうですか。」

 

出来れば、前回、素晴らしい腕前だったDr.J に採卵して欲しかったが、

 

ドクターが交互で採卵してるって事は、

さっきの採卵デビューの子は、

Dr.J にやってもらってるんだ。(いいな〜)

 

しかし、毎回、希望したドクターに当たらないよなぁ。

 

あ、これが末吉のタタリってことか?

 

でも、今更、Dr.J がいいなんて、

診療台で、ガッチリ足を固定させられ、

大股開きの状態で、言えないしね。

 

噂では、Dr. O も上手だと聞いたので、

もう信じるしかない!

 

Dr. O がモニターを見ながら、

 

「右は2つだね。」

 

「いえ、小さいのも含めて3つあるはずですが、」

 

「そうだね、(それも取れるよう)トライはして見るよ。

 

左は1つだね。」

 

「はい、さようでございます。」

 

「では、採卵はじめるよ。」

 

Dr. O は、手際よく採卵を勧めていくが、

 

やはり、これまでの採卵で、一番スムーズに採卵されたのは、Dr. J なんだよな。

 

局部麻酔だけれど、全く無痛ってことはなく、

 

ただ前回は、本当に全てが、もうほぼ無痛くらいの感じで採卵終わったが、

 

今回は、これまで同様の採卵の違和感ありな採卵だった。

 

特に時折、胃の方までジジジジジ、キリキリといった痛みがあって、

 

結構、時間がかかってる。

 

多分、右の小さいのを取ろうと奮闘してくれているのかな?

 

今回は、ソノグラムのモニターが見えないので、

 

目の前にある、培養士が卵胞を救い上げるモニターのみを見つめているんだけれど、

 

培養士が、卵胞を救い上げると、

One!って言うんだよね。

 

ところが、それが、一回しか聞こえなくてさ、

 

あれ、今回採卵、1つだけ?

って不安だったんだけど、

 

結構、キリキリの時間が続き、

 

しばらくドクターが奮闘した後、

ドクターが膣から撤退していくのがわかった。

 

「2個取れましたよ。

次は左です。」

 

あ、2個取れたんだ、

でもやっぱり、右の小さい子は取れなかったんだ。

 

「では、次、左行きますね。」

 

Dr. O 頼む、左の15mmちゃんも取ってくだされっ!!!

 

ううう、また腹がキシムぜっ!

 

目の前に培養士のモニターで、

必須に卵胞を探してくれてるんだけれど、

Oneが出ないんだよね〜

 

でも、最後に卵胞らしきもの、吸い取ったような映像が見えたような気がしたが・・・。

 

そうこうしていると、ドクターが遂に左からも撤退!

 

え、取れなかったか?

 

「お疲れ様、あとはナースが確認したあと、

採卵個数や、今後の指示を出すからね。」

 

とドクターOは去っていった。

 

採卵、2個だったのか?

 

まったく、末吉らしい採卵だったぜ。

 

 

リカバリールームに連れて行かれるが、

毎回、採卵2〜3個なので、全然リカバリーの必要ないんだよね。

なんなら、早く着替えて帰りたいんだけど、

 

カーテンだけで仕切られた隣のリカバリールームから、唸り声が聞こえて来て、

 

「めまいがして、気分が悪いわ〜

何故、こんなに具合が悪くなるのっ!

吐き気もするし、イライラもする〜

も〜助けて〜!」

 

あ、あの声は、さっきの採卵デビューの彼女じゃないの?

 

「心配しないで、

これは普通のリアクションよ!

術後は、めまいがしたりする人もいるの、

でも心配しないで!

今、薬持って来てあげるから、

それと、りんごジュースも持ってくるから、

それ飲みながら、ゆっくりして、

リカバリーシートをもう少し倒した方がいい?」

 

ナースが介抱していた。

 

あ、採卵後に、具合が悪くなる人っているんだね。

 

アタシなんて、ピンピンしてて、

具合悪くないけど、喉乾いたから飲みたいくらいで、

元気過ぎて、ナースがジュースを運んで来てくれたことがない。

 

具合の悪い彼女の対応に追われてるのか、

アタシ、放置されたままだ。

 

ソロリとカーテンだけで仕切られたリカバリールームを出ようとしたら、

 

「あ、貴方、ちょっと待ってて!

特に問題ないの?」

 

「ありません、」

 

「じゃ、ここに座って、説明しちゃうわ。

 

3つ採卵出来ました。」

 

おぉぉぉ、3つですか?

でかした自分!

 

「明日、Day1の培養報告の連絡が行きます。

明後日から、10日間バースコントロールピル飲んで、18日にモニタリングに来てね

そこでドクターとのカウンセリング受けてください。

 

はい、じゃあ、ここにサインして、

これで終わりです。」

 

えっ、ものの3分で終了かよ!

リンゴジュースとか おくれよ!

 

まぁ、術後の回復がいいので、

他に苦しんでる人の世話もしなきゃだから、

こんな対応でも仕方ないですね。

 

ナースにはもらえなかったけど、

 

 

キッチリ頂きましたよ!笑。

 

では、明日は、採卵後の培養結果をお届けします!

 




 

本日のNYこりんごラジオ、過去放送ピックアップは、

最新放送の、韓国エステ骨気専門エステティシャン諸橋こずえさん!


来週の月曜日には、こずえさんの後半インタビューがオンエアよっ!

お楽しみに!

 

    

 

 

-高齢妊活

Copyright© NYこりんご , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.